先日8ヶ月になる息子がアナフィラキシーショックを起こしました。なんだそれ?!って人もいるかもしれませんが、アレルギー症状の中で最も重症のものと言われる症状です。
今回、私自身が過去にアナフィラキシーを経験していたこともあり、早く病院へ行かなければいけないと気づけたため、冷静に対応し救急車を呼ぶことが出来ました。
知識として持っていてほしいアナフィラキシー時の対応について、経験を基に紹介します。
アナフィラキシーショックって?
食物によるアナフィラキシー
急性アレルギー反応のの一つで、ある特定の食べ物を接種することにより起こる反応のことです。蜂に刺されたり、薬を飲んで発症する場合もあります。
アナフィラキシーの症状は?
- 蕁麻疹がでたりかゆみ、赤みが出る
- くしゃみやせき、呼吸困難
- 腹痛や吐き気、嘔吐
- 動悸や脈がはやくなる
- 血圧の低下
全ての症状が出るわけではなく、症状には個人差がありますが、皮膚に出る症状は9割の方が出ると言われています。
【体験談1】8ヶ月の息子の場合
アナフラキシーを起こす日に食べたもの
保育園入園を2週間後に控え、3回食にしていこうと朝少しだけ口にするようにしはじめた時の事でした。バナナやフルーツなどを少し朝食に与えていましたが、その日は初めてヨーグルトを食べました。
食べたのは市販されているベビー用のヨーグルトで、6ヶ月頃から食べても大丈夫なものです。
食事をとってからの時間経過
- 7:30 朝食(初めてヨーグルトを食べる)
- 8:30 少し機嫌が悪くなりだす(いつもはそのまま寝る)
- 8:50 いつもよりよく泣くので抱っこ
瞼が腫れている事に気づく - 9:00 アトピーで通院している病院へ向かう
- 9:10 病院へ着くと顔中に蕁麻疹が広がる
- 9:15 受診中に大量に嘔吐
この時点ではアナフィラキシーの入口と診断され
早急にかかりつけの小児科に行くよう指示される - 9:30 2歳児がグズり出したのと私も息子もゲロまみれのため
病院から1分の妹宅で着替えと2歳児を預ける - 9:35 妹宅に着いた頃には足にも蕁麻疹が広がり
異常に機嫌が悪く泣きわめく
救急車を呼ぶことに - 9:40 救急車に乗った時には足先が青黒く変色しチアノーゼ
- 10:00 総合病院で治療開始
救急車を呼んでよかった・・・
正直救急車を呼ぶ事は、少し躊躇しました。
ホントにこれで呼んでいいの?症状軽いとか思われない?
でも実際、呼んでよかったと思っています。
もしそのまま小児科へ連れていっていれば、皮膚科から20分かかりその20分でチアノーゼが始まっていたので、小児科についたとしてまた総合病院にまわされていたら、もっと治療開始が遅くなっていました。
ただ妹に後押しされていなければ、救急車を呼んでいなかったかも・・・と思うと、妹宅へ行き信頼する冷静に判断できる第三者が居た事は幸いでした。
治療後は快方へ
病院では点滴による投薬治療を行い、30分ほどで少し泣きわめいていたのも落ち着き抱っこしていると眠り、お昼頃には顔にでていた蕁麻疹も落ち着いていました。
その日は、念のため経過観察も含め1日だけ入院。翌日には退院しその後普段通りの生活をしています。
現在はアレルゲンの特定のための血液検査中で、しばらく通院が必要ですが、酷くならずに済んだと思っています。
おそらくは初めて食べたヨーグルトが原因と思われ、乳製品は口にしないようにしています。
【体験談2】私自身の場合
私がアナフィラキシーを起こしたのは高校生の時。ちなみに家族全員起こして病院へ行き、おばあちゃんはICUに入るという事態になりました。
アナフィラキシーを起こした日に食べたもの
晩御飯に親戚からお土産にもらったさんまの干物を初めて食べました。特に味も覚えていませんが、特段変わった感じはありませんでした。
食事をとってからの時間経過
10年以上前なのではっきりは覚えていないのですが・・・
- 18:30 晩御飯
- 19:00 手足が赤くなる
- 19:10 お風呂に入っていた妹がおかしいと出てくる
- 19:20 家族みんな赤くなり、異常に心臓がバクバクする
- 19:30 母が帰宅しみんなで病院へ行くことに
- 19:45 アナフィラキシーショックと診断され治療開始
点滴投与のみですぐ帰宅
このときは1時間程点滴すれば症状は改善し、夜には自宅に戻りました。唯一祖母だけが、年齢的に体力が落ちており意識障害が少し出ていた為、一晩ICUへ入院しました。
アナフィラキシー後の経過
アナフィラキシーショックを起こしたのは、この1回のみで、現在に至るまで起こっていません。原因とされたさんまの干物は、それ以降口にはしていません。これは体質的に起こったのではなく、家族みんなだったので何か原因物質が含まれていたのだろう、と思います。
アナフィラキシーショックかな?と思ったら
上で説明した症状にあてはまる場合、速やかに救急車を呼ぶようにしてください。赤ちゃんやこどもの場合は、しんどさを伝える事が難しいのでただ機嫌悪いだけ、と思い様子を見ている間に症状が進む場合があります。
判断が難しい場合は、誰か相談できる人に頼るか♯8000に電話してみてください。